*BL小説* 全作品R18です。 閲覧は自己責任でお願いいたします。
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少し辛そうに寄せられる眉。けれど徐々に理央の身体から力が抜けていくことがわかる。真が慣らすのを最後まで渋っていた理央だったが、目の前で反り返る真の硬茎を見て信用する気になったらしい。
清めるところから、一つひとつ理央の身体を確かめていく。シャワーの音に掻き消されて理央の声はほとんど耳には届かないが、触れるたびに腕の中で小さく跳ねた。
どうにも直視するのは憚られるらしい。肩に顔を埋めたまま、少し上がった息が真の首筋にかかる。
「んッ・・・ぁ・・・」
理央の身体が強張るのと同時に、彼の腰前で揺れていたモノがさらに硬くなる。気持ちの良いところに真の指が当たったのかもしれない。同じ箇所を攻めれば、腕の中で理央が幾度も跳ねる。
「気持ちいい?」
「ぁ・・・おかしく、なる・・・んッ、ん・・・」
必死に理性を保とうとしていることを歯痒く感じる。早くまともな思考など手離してしまえばいい。
「理央、声我慢するなよ。俺しか聞いてないから。ちゃんと感じてる声、聞かせて?」
「や・・・はずかし・・・」
少し意地悪をして増やした手で攻め立てる。
「ぁッ・・・」
切なく鳴いて、理央の先端から勢いよく飛沫が散る。理央の身体が震え、脱力して真に寄りかかってきた。気持ち良さを超え、かなりの衝撃だったのだろう。顔を覗き込むと目が虚ろで、火照った顔が色っぽかった。真も下半身に這い上がってくる疼きをどうにかしたくなる。
「理央、上がろうか。」
惚けている理央の身体を再び清めて、吐精して散ったものを洗い流す。身体に触れるもの全てが刺激になるのか、シャワーをあてるだけで辛そうな顔をする。
水滴が肌の上で玉になっているのを見て、その弾力のある肌に吸い付きたくなる。欲望に逆らわず唇を寄せると、理央が小さく息を呑む。
「真さん、もっと激しくして・・・」
中途半端に嬲られるのが耐えられなくなったのだろう。真の硬茎に触れて手で扱き始める。リズム良く刺激され、視覚的にも目の毒だ。先端にジワリと透明な先走りが光り、途端に込み上げてきた射精感に堪らず理央の手を掴んだ。
「ベッド行こう」
バスタオルで互いの肌を大雑把に拭って、何も纏わないままベッドへ直行する。ベッドの縁に座らせて、そっと組み伏せる。互いに勃ち上がったものが触れて、その熱さに呻きそうになる。
するりと理央の手が伸びてきて、真の陰茎に再び触れる。そして確かめるように撫でていく。
「ッ・・・理央、あんまりされると出る・・・」
気を抜くと弾けそうになる。
「だって、ちゃんと反応してるのが嬉しくて・・・」
射精を誘う触れ方ではなく、優しい愛撫。けれど好きな人に触られると、それだけで神経が高ぶる。
「ちょっとだけ、したい。」
手の愛撫を止めぬまま、身体を起こしてきた理央に、真はその意図に気付く。理央が硬茎を口に含むのをスローモーションのように呆然と眺める。
温かい口内に招き入れられて、その快感に大きく肩で息をした。飴を転がすように舌が動いて、堪らず呻く。
「ッ・・・」
達せないように緩く吸われて、頭に血が上る。舌が先端をくすぐり始めてこじ開けようとするので、我慢も限界で理央の肩を押しやる。
「挿れたい・・・」
「うん。」
期待に満ちた目が見上げてきて、目眩がしそうになった。
「あんまり優しくできそうにない・・・。どうするのがラク?」
「後ろからして。」
理央が完全に背を向けてくる前に、彼の腰を抱える。秘部と自分の硬茎にたっぷりとローションを垂らして、後孔の具合を指で確かめる。するりと呑み込んでいくのを確認してから、硬く反ったモノを充がう。
「真さん・・・ぁ・・・あぁ・・・」
腰を進めると、想像していたような抵抗に合わず、ゆっくりと陰茎が呑み込まれていく。蠢いて締め付けてくる内部に、真も甘い息を漏らした。
「ぁ・・・理央・・・動いて、いいか?」
腰に響く蕩けそうな快感に、我慢できずに返事も待たず腰を前後させる。顔が見えない分、快感に貪欲になってしまい、気遣う余裕もなくなってくる。
「まこと、さ・・・ッ・・・ん・・・ぅん」
理央が真の律動に合わせて声を漏らす。その声に色を感じて、ちゃんと彼も快感を拾ってくれているのがわかる。そう思うと、もう動き出した腰を止めることができなかった。
「んッ、ん、ぅ・・・」
最初は手で突っ張っていた理央だったが、すっかり支えきれなくなって枕に崩れ落ちる。真が抱え上げている腰が突き上がるかたちになり、挿入がより深くなる。
「あぁッ・・・ん、んぅ、ッ・・・」
一際感じ入った声が上がり、それに誘われるように、真も挿入を激しくする。先端の柔らかい丸みのある部分が理央の奥に当たる。吸い込まれるような快感が堪らなくて、それを求めて何度も腰を突き入れる。
ベッドのシーツに理央の先端から溢れた蜜が染みを作っていく。もういつ達してもおかしくない状態だ。しかし身体を震わせているだけで、達する気配がない。
「まこ、と、さ・・・まえ・・・ッ・・・」
理央の言葉に促されて、彼の濡れた陰茎を手で扱く。すると幾度もしない内に手の中で波打って、シーツの上に白濁の液が叩きつけられる。
「ぅッ、ん、んッ、ぁ・・・」
「ぁ、理央ッ・・・」
急に訪れた強烈な締め付けに、真の腰も震える。達して完全に脱力した理央の腰を抱え直して二度、深く奥を抉った。
「くッ・・・」
腰を引くことすら頭にないまま、真は奥に欲望の飛沫を放つ。あまりの気持ち良さに、目の前が真っ白になる。
「ぁ、くる・・・」
理央のうっとりした声に誘われるまま、熱の放出が止まるまで腰を小さく揺らして打ち付ける。柔らかくなっていく陰茎に、理央の内部もかたちを合わせて変化する。締め付けの心地良さに、射精がいつもより長く感じた。
セックスがこんなに気持ち良いものだなんて知らなかった。相手を想う気持ちで、これほどまでに違うものなのか。
「理央・・・平気?」
「うん。きもちい・・・」
萎えたものをゆっくり腰を引いて抜いていく。すると一緒に自分が放ったものが零れ落ちた。その感触に理央の身体が震えて完全に脱力する。
「ごめん、辛い?」
「ううん。気持ち良過ぎて、おかしくなりそう・・・」
うつ伏せの姿勢から上半身を捻って見上げてくる。上気した頬が色っぽく、汗ばむ肌が艶かしい。
「真さんは、どうでした?」
「・・・あんな夢中にさせておいて言わせるのかよ。」
「だって、ちゃんと言葉で聞きたいじゃないですか。」
にっこり微笑んでくるその顔は魔性そのものだ。気恥ずかしさより、喜ばせたい気持ちの方が勝る。
「こんなに気持ち良くなったのは・・・初めてだったよ。」
「俺も。だってね、好きな人とするの、初めてなんです。」
嬉しそうにはにかむ頬に口付ける。情事の後にこんなベラベラと喋るのも、身体が高ぶったことをストレートに伝えるのも初めてのことだ。
もう一度口付けようとしたら、背に理央の腕が回ってきて、身動きが取れなくなる。横抱きで向かい合うと、理央がまた嬉しそうに笑って、キスを贈ってきた。
「真さん、好き・・・」
惜しみなく言葉で紡がれる好意に、少し真は照れ臭くなってくる。火照り始めた顔を見せたくなくて、顔を背けた。
「真さん、今さら恥ずかしくなったんですか?」
「・・・そうだよ。悪いか?」
理央が可笑しそうに笑うので、少し不貞腐れていると、背後から抱き締められて笑い声が止んだ。
「眠くなっちゃいました・・・」
吐精すると眠くなる。男なら大概そうだ。笑ったり眠くなったり、忙しいやつだなと思いつつ、それが嫌ではない。欲望に素直で、むしろ羨ましい。
「寝るか。」
「はい・・・」
振り返ると本当に眠そうに目を擦っている。庇護欲をそそられる行動に、つい理央の頭に手が伸びて撫でてしまう。理央は不思議そうな顔をしたが相当眠かったらしい。すぐに瞼が落ちていく。二人で寝るには狭いベッドが、この時ばかりは嬉しい。
照明を落として、身を寄せ合い、真も瞼を閉じる。隣で早速寝息を立て始めた理央に誘われて、真も眠りの世界に引き込まれていった。
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