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とおる亭

*BL小説* 全作品R18です。 閲覧は自己責任でお願いいたします。

ツインタワーⅡ-9

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ツインタワーⅡ-9

背中に幾度も降ってくる口付けが熱い。小野村が触れていく場所から、ドロドロに溶けていくような感覚がした。

ゆっくりとした律動と、背中へ繰り返される愛撫。達してしまいたいような、ずっとこの快感に溺れていたいような、もどかしい波を何度も行き来する。

「はぁ・・・ぁ・・・あッ」

何度目かの射精感を覚えて理央が焦った声を上げる。すると背中から抱く手が前へ回ってきて、理央の分身を戒める。

「・・・あぁ、きもち・・・イきたい・・・」

「イく?」

「ぁ、ヤダ・・・」

「どっち?」

小野村の口から荒い息と共に溢れた笑み。彼の笑った振動が、ダイレクトに腰へと響いてくる。

「ッ・・・ぁ、なん、か、くるッ・・・」

「いいよ、イっても。」

「ヤダ。もう、ちょっと・・・ん・・・ッ・・・」

送り込まれる緩やかな愛撫に混じって、時々強烈な快感の波がやってくる。その波に何度も攫われそうになりながら、堪えては息を吐く。

気持ち良くてたまらない。陽が高いうちから、カーテンも開け放ったままベッドで交わり合う解放感。

地上の人とは目も合わないような高い位置からの眺めは、ちょっとした異空間だ。現実から切り離された場所で耽る情事に、恥ずかしさは初めからほとんどない。

ゆったりとした抽送を小野村が繰り返し、理央が上り詰めそうになるたびに愛撫の手を止める。拷問にも近い快楽の所為で、体力は奪われていく。

遠の昔に崩れ落ちている理央の腰を、背後から小野村が抱えて快感を送り込む。こんなゆっくりとしたセックスを楽しむのは初めてだった。それだけ普段は時間にも追われているし、次の日に仕事を控えていれば無理もできない。思い切りしたいように交わるというのは贅沢な時間だ。

「あ、やだッ、イく・・・」

「ん? もうちょっと、頑張るんだろ?」

小野村が指で輪を作って、理央の陰茎を圧迫する。前に縋るものがない理央は、シーツをキツく握って震えながら腰を後ろに突き上げた。

確かに達した感覚がしたのに、射精はしていない。その代わり、ずっとイきっぱなしのような悶絶しそうな快感が続く。

「ぁ、あぁ・・・んッ・・・ぅ・・・あぁ、ヤ・・・あッ、ああッ」

溜まった熱を解放しようと、身体が痙攣したように動く。理央は背後から抱いてくる小野村へ、何度も無意識に腰を突き上げた。

それでも絶頂感は止まらず、射精も叶わなくて、ついに根を上げて涙が溢れた。

「まこ、と・・・さッ・・・こわれ・・あぁッ」

「ぅッ・・・ん・・・」

壊れてバラバラになってしまいそうだと、息も絶え絶えに訴えていたさなか、突然始まった激しく突き上げるような律動に、身体が大きく揺さぶられる。

「あ、あッ、ぁ・・・あぁッ、あ、ん・・・ッ」

刺激が強過ぎて、何が何だかわからない。目の前が真っ白になり、背後に密着して耳元で荒々しく息を上げる小野村が、この世の全てになる。

ガクガクと揺さぶられながら、身体が弛緩していく。いつの間にか戒めを解かれた先端から、愛された証を放った。一滴残らず放出を促すように、指の腹でクルクルと先端を刺激される。身体が大きく震えて残滓が溢れ出た。

小野村の熱塊を後孔に感じながら、小野村の手でゆっくりゴムが外される。達したばかりの身体には、その僅かな刺激すら辛い。シーツをギュッと掴んで眉根を寄せると、頬に優しく口付けが落ちてくる。
目を瞑って、穏やかに降ってくるキスを受け止める。うっとりと吐精の余韻に浸っていると、小野村の手が緩々と理央の萎えた分身を扱き始める。熱いくらいの手に陰茎を包まれて、あっという間に理央の分身は兆す。確かな芯を持ったところで、再び彼の手でゴムを被せられた。

小野村はまだ達していない。けれど弾けそうなほど自分の中でその熱が膨れ上がっているのを直に感じる。それを思うだけで頭が焼き切れてしまいそうだ。

理央は顔だけ小野村の方へ向けて、キスを強請る。満たされた気分で微笑み合いキスを繰り返すと、二人の身体は大した間も置かずヒートアップしていく。

贅沢で幸せな休日。理央は抱き締められた腕の中で、再び快感の波へと攫われていった。












 

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