*BL小説* 全作品R18です。 閲覧は自己責任でお願いいたします。
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恥なんか捨てて、欲望の赴くままに素直に強請る。今夜は一際心が弱っている。触れて、触れられて安心したかった。この人は自分のもので、足掻く自分を見守ってくれる人だと、確かな熱で実感したかったから。
ベッドに横たわり小野村の重みを身体に感じる。彼の匂いを胸いっぱいに吸い込むと心が落ち着く。理央のその仕草が合図になって、小野村の手が意思を持って、理央の身体の上を滑り始めた。
男はわかりやすい。欲しくなれば自分の分身は兆すし、小野村のものも理央の手の中でちゃんと反応を示してくれる。どんなに言葉を尽くしても表現しきれない想いがある。けれど身体を合わせてそれを補えるなら、互いの体温がわかる事は無駄じゃない。
口を少しだけ開ける。小野村の手が脇を撫でたと同時に震える息を吐き出した。くすぐったいような、昂ぶるような不思議な感覚だ。逃げるつもりがなくても身体が反ってしまって、耳元で小野村が笑う。
「理央」
吐息混じりに呼ばれる。腰に響く甘い声。それだけで嬉しくてしがみ付く。ついさっきまで落ち込んでいたのに、彼を独り占めできる嬉しさで胸がいっぱいになってしまう単純な自分。
「真さん、好き・・・」
小野村はあんまり愛を囁いてくれるタイプの人ではないけれど、彼の瞳の中にはちゃんと自分が映っている。だから別に言葉にしてくれなくなって、微笑み返してくれるだけで十分だった。
「好き」
もう一度言葉を重ねると、口付けが返ってきた。腰がジワリと疼く。小野村の腰に腕を回して、次の行為を強請った。
「真さん・・・して・・・」
「明日、仕事だろ?」
嗜めるような口調とは裏腹に、小野村の手は理央のズボンを下げ始める。彼の動きに合わせて腰を少し浮かせば、慣れた手つきで脱がされた。
「一回だけ。」
理央がそう言えば、肯定する代わりに額にキスが降ってきた。
「真さん・・・」
自分を心配してくれる人がいるって幸せだ。それだけで満たされる。今すぐに解決しなくてもいいか、なんて気分になってきたが、それじゃあ駄目だろうか。
「側で見ててね。俺が迷走しないように。」
「何度でも迷えば良いんだよ。ちゃんと連れ戻してやるから。」
頼もしい小野村の言葉にまた惚れる。何度だってこの人の言葉に助けられて、惹かれ続ける自分を止められない。
小野村のズボンと下着を一気に下ろすと、彼が少し慌てたような顔をする。飛び出た彼の分身が理央の上で揺れて主張してきた。
早速手で包み込むと、小野村が自分の頭上で息を呑む。手の中の質量はみるみると増えた。
小野村は刺激に音を上げて、噛み付くように理央の身体を貪り始める。その勢いある熱情に、理央は満たされた想いで息を吐き出した。
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