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とおる亭

*BL小説* 全作品R18です。 閲覧は自己責任でお願いいたします。

沢田家の双子「4月3日21:00」

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沢田家の双子「4月3日21:00」

大内と飲んでくるとメールがあった後、二時間も待たずに帰ってきた。こちらの不安を見透かすような早い帰宅に苦笑せざるを得ない。

 大内は高校時代、優希と図書委員で二年間同じだった。ついでに進んだ大学も学部も同じだ。当時、失語症を患っていた優希の面倒をよく見てくれていて、その上二人は関係を持っていた時期がある。恋仲ではなくて、身体だけの関係。お互い実るはずのない恋をして慰めあっていたのだ。

 当時、和希と優希は付き合っていない。浮気をしていたわけではないのだから、二人を責めることはできない。けれど頭でわかっていても、やはりどこか自分とは別の絆を感じてしまい嫉妬心が拭えない。情けないがそれが本心だった。

バスルームから出てきた優希が熱気を纏って色を撒く。わざと和希のパジャマを羽織り目の前に現れるものだから頭を抱えたくもなる。少しぶかぶかのパジャマは上気した肌を惜しげもなく晒す。こちらを煽るとわかってやっているから質が悪い。

 「優希、ちゃんと着て。」

 「やだ。」

 「身体冷えるよ。」

 「和希があっためてくれるから大丈夫。」

 「明日仕事だろ?」

 「やだ、したい・・・。」

 強引に迫ればこっちが折れるものだと思っている。というか概ね正しいからこそ厄介なのだ。和希は大仰に溜息をついて、擦り寄ってくる身体を抱き締める。

 「最後まではしないよ?」

 「うん。」

 自分の願いが聞き入れられたことに満足して、嬉しそうに大きな瞳が見上げてくる。この顔で強請られても固辞できる強靭な精神が時々欲しくなる。しかし自分には一生そんなものは身に付きそうにない。
 
  身軽な兄を抱き上げて、今宵も濃密な時間を育みに寝室へと向かった。






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こんにちは。
無事、連休へ突入した朝霧です。

医療機関で働いているため、
連休前の駆け込み寺、
患者さんが多くヘロヘロになって午前の仕事を終えました。

みなさまのアクセス、ランキングボタンに今朝から励まされておりました。
いつもありがとうございます!!

わたしの住まい近郊は、この連休晴れそうです。
みなさまも良い休日をお過ごしください。

それでは!

管理人:朝霧とおる
 
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