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とおる亭

*BL小説* 全作品R18です。 閲覧は自己責任でお願いいたします。

沢田家の双子「1月4日22:00」【R18】

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沢田家の双子「1月4日22:00」【R18】

どんなに身体を繋げても、本来繋がるべき場所ではないそこは、必ずはじめに微かな抵抗を見せる。

 自分の最も敏感な切っ先がそこに触れて熱を伝えると、縋る目が自分を追いかけてきて堪らない気持ちになる。

 「和希、早く・・・」

 組み敷いていても、こういう即物的な快感を欲しがるところはやっぱり男なのだと思う。優希は焦らされることが嫌いで、あまり可愛がり過ぎると泣き出す。優希の耐え性がないのか、自分がしつこ過ぎるのか。どちらにしても、お互い好きな気持ちが高じてのことだから厄介だ。

 時間をかけて解した後孔は、和希の先端の膨らみを容易く呑み込んでいく。それでも進めた先で強烈な締め付けにあい、和希は堪らず息を詰めた。ゆっくり馴染ませるように腰を進めて荒い息を整えようと試みる。けれど緩慢な動きに根を上げた優希が腰を揺すってくるものだから、なし崩しに激しい抽送へと変わった。

 「あぁ、かず、き・・・んぅ・・・ッ」

ベッドのスプリングが大きく音を立てる。その音すら耳に届かないほど、好きな人と交わる快楽に没頭する。

 「ぁ、あッ・・・あぁ、かず・・・ああッ」

 愛しい嬌声が脳を刺激して、さらなる快感を生む。その声は腰にも響いてきて、和希を堪らない気持ちにさせた。

 「はぁ・・・ぁ・・・」

 「かずッ・・・あ、はげし・・・やぁ・・・」

 真冬だというのに、身体は火照り、汗が身体を伝う。欲望の赴くままに腰を振っていれば、あっという間に射精感が襲ってくる。

 少しでも長くこの甘く痺れた感覚を味わいたくて、必死に快感を逸らす。けれど優希の温かい内壁に包まれて締め付けられれば、限界はすぐにやって来た。

 「ぁ、ゆう、き・・・イくッ・・・」

 「・・・ッ、ぁああぁぁ」

 和希が息を詰める前に、優希が一足先に白濁の蜜を散らせた。二人の胸にまで飛び散って、優希の潤んだ瞳からは極まった証とばかりに涙が溢れた。優希の絶頂に誘われて、間を空けずに和希も果てる。

 「うッ・・・」

 優希の最奥に熱を叩きつけて、吐精の余韻に浸る。頭が真っ白になり、全ての柵から解放されるこの瞬間は何にも代え難い。

 荒い息もそのままに快感に震える優希の身体を掻き抱いて、その存在を確かめるように身体中に口付けていく。間違えなくこの腕の中にいる優希に安堵し、ようやく息をついた。

 「和希、激し過ぎるよ・・・」

 口を尖らせて文句を垂れる可愛い唇を指先で摘む。

 「嫌いじゃないだろ?」

 上気して火照った顔で抗議されても可愛いだけだ。互いに溺れ切っている身で今更でもある。
 早々に再燃した熱を追いかけようと繋がったままの腰を揺する。すると泣きそうな顔をして優希が目を見開いた。

 「うそ、もう無理・・・」

 「まだ足りない。」

 無理だと言う割にはちゃっかりしがみ付いてくる。素直な身体を優しく抱き寄せて、二人で長い夜を紡ぎ始めた。





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