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とおる亭

*BL小説* 全作品R18です。 閲覧は自己責任でお願いいたします。

沢田家の双子「近すぎて遠すぎて3」【R18】

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沢田家の双子「近すぎて遠すぎて3」【R18】

この熱をどうするべきか。答えは決まりきっているのだが、どうにも思い切れない。優希はベッドの中で何度目かの寝返りを打って、結局スウェットとトランクスを少し下へずらした。

硬く反ってしまったペニスをおっかなびっくり握る。あまり自慰はしないし、隣りの部屋に和希がいるかと思うと居た堪れない気分になる。お風呂に入った時に処理していればこんな事にはならなかったのに、と今更後悔しても遅い。

ただ吐き出すためだけに強く早く手を動かしていく。ふと頭に浮かんでしまった和希の顔を振り払うことなく、そのまま夢中になって扱いた。想うだけなら自由だ。頭の中で自分の手を和希の手に置き換えると、途端に射精感が湧いてきた。

「ッ・・・ふッ・・・」

和希が自分に触れてくれたら、どんな心地がするだろう。優しく触れるだろうか。それとも少し強引だろうか。そんな馬鹿みたいな妄想をして、気持ちを盛り上げていく。

瞼の奥に浮かぶ和希はやっぱり優しくて、少し淫らに触れてきては自分を翻弄する。虚しくても、好きな人に触れてもらうことを思い描くのは優希の身体を熱くした。

息が上がり始め、頭が惚けてくると、もはや吐精することしか考えられなくなる。好きな先端を指の腹で強く擦り、もう片方の手も陰嚢を転がして刺激する。先端には幾度も透明な蜜が浮かんでは溢れて、徐々に手を濡らしていく。

熱が溜まりいよいよとなってくると、無意識に腰が揺れる。そして尿道を迫り上がってきた熱に逆らわず、形振り構わず扱いて極まった。

「・・・んッ」

勢いよく白濁の液が噴き出して、宙で弧を描く。しばし呆然として荒い息を繰り返し吐く。手に濡れた感触を今更感じて現実を思い知らされる。同時に青臭い匂いが鼻を刺激して急に頭が冴えたら泣きたくなった。泣きたいと思った瞬間、感情が急に振り切れる。目尻に心の淀みが溜まっていき、一度溢れ始めた涙は筋となって、次から次へと溢れ出ては枕を濡らしていく。

どうして和希なんだろう。叶うわけもないこの想いはどこにぶつけたらいいのだろう。想いを吐き出したい。好きだと叫びたい。でも自分は何一つできないだろう。

だから胸の中で何度も和希の名を呼ぶ。嗚咽も堪えずそのままに、一晩中飽きるほど愛しい人の名を心の中で叫び続けた。








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