脱がすのは好きなくせに、紳助はスーツ姿のままだ。汚してしまうのではないかと気に留めていたのは最初の内だけで、すぐに背徳感で盛り上がってしまう。
抱き締めてくれる腕は強い。待ち呆けていたさっきまでとは別の意味で泣きたくなる。
「す、き・・・紳、すけ・・・んッ」
逞しい紳助の分身が、また恵一の中で欲望を膨らませる。たまらず紳助のシャツを掴むと、引き剥がされてソファへ縫い止められた。
「んッ・・・ふぅ・・・んんッ・・・あ・・・」
「恵一ッ・・・」
さっきまで抱いていた寂しさが幻に思える。ソファの軋む音すら心地良い。突き上げられる衝撃を受け止めながら虚ろな目で紳助を見上げると、彼が満足そうに微笑みかけてくる。紳助の薄っすら開いた唇が色っぽい。触れたくなって啜り泣きながらキスを強請る。
「・・・ん、すけッ・・・キス、し、て・・・」
紳助が何か堪えるように一瞬眉を寄せて口付けてくる。すると恵一の奥で一層分身を滾らせて、律動が激しくなった。
急に襲ってきた絶頂感に、恵一は息を呑む。自身の先端が潤むのを感じて吐精が現実味を帯びてくると擦りたくてたまらなくなった。
「あ、紳助ッ・・・さわ、って・・・」
「今日は、随分・・・甘えん坊だな」
「んんッ、あ、きもちッ・・・ん、すけ・・・」
大きな手が恵一の硬茎を扱いていく。なりふり構わず腰を浮かせると、その痴態を待ち望んでいたかのように紳助が深く奥を抉って果てた。
「んッ・・・く・・・」
「あぁッ・・・ふッ・・・あ、あぁ・・・」
身体の奥で感じた熱に肌がざわめき立つ。紳助からの宥めるような口付けと、絞り取るように扱いてくる手の動きで、自分も達したのだと気付く。
「あ・・・」
熱が収まった自分の分身を見ていると、途端に羞恥心が芽生える。紳助の手も紺のスーツも恵一がこぼした白濁の蜜で汚れていた。謝る事すら恥ずかしくて、紳助の胸に額を押し当てる。
「恵一」
「ん・・・。」
「目、瞑ってて。」
恵一を抱き締めていた腕がゆっくり離れていく。憶えのない展開に少し戸惑いつつ、いつも通り落ち着いた紳助の声に黙って従う。しかしすぐ胸にヒヤリと冷たいものが触れたので、恵一は思わず身構えた。
「いいよ、恵一。」
満足そうな紳助の声に促されて目を開く。首にかかっていたものを呆然と見つめて、指先で恐る恐る触れた。
「指輪がダメなら首輪だろ。」
「・・・。」
言い方ってあると思う。恵一の首に掛かるのはシンプルなネックレスだ。紳助の言葉に小さく笑って、思いがけない贈り物に目から滴が一粒こぼれていく。
一緒にいるだけで幸せだなんて、そんな綺麗事は言えない。一度与えられたら、次はもっと欲しくなる。独り占めしたいのに、彼は自分だけのものじゃない。紳助に近寄って来る全ての人を排除しても足りないくらい、この独占欲は日に日に膨らんでいくのだ。
腕の中で安心しても、次の瞬間にはこの幸せを失う恐怖が押し寄せてくる。この想いに終着点はない。貪欲に紳助を追い掛け続けてしまう。
「首輪、か・・・。」
先端の小さな長方形のチャームを指で摘み上げて目を凝らす。すると二人のイニシャルが並んで掘られていた。紳助はどんな顔をしてオーダーしたんだろう。想像するだけで胸がいっぱいになる。職業柄、安易に指輪はつけられない。だから彼のものである確かな証が嬉しい。
繋がれる安心感。束縛されて満足するなんて、紳助に向ける好意と依存は病的かもしれない。犬の従順さと比べたら、どちらが勝るだろう。
「恵一は俺のもの。」
「うん・・・。」
「ずっと、そう言ってるだろ?」
「ん・・・。」
「こんなイベントごときに悩んでるのは可愛いけど。」
「ッ・・・。」
もっと羽交い絞めにして閉じ込めてくれたらいいのに。出来ない相談は胸に仕舞って、昇華されずに再燃してしまうかもしれないけれど。刻まれた束縛の証を手で握り締めて、赤面しながら紳助の胸に顔を伏せた。
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紳助×恵一、いかがでしたでしょうか。
仕事の隙を見て投稿したので、ハラハラしています(笑)
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朝霧とおる
1. こんにちは⭐
落ち込んだり、拗ねたフリしたり、甘えたり…恵一が可愛過ぎてニマニマが止まりませんでした(*^^*)
この際、病的だろうが何だろうが構いません(笑)
こんなラブラブな二人が見れるなら♪
素敵な首…ネックレスも貰っちゃったし(笑)
恵一のことなら、全てお見通しの紳助らしい贈り物ですね~
ホッコリと幸せな気持ちになりました(*´ω`*)
そして坂口さん・・口では待つと言いながら身体は全く待てないんだね(笑)
でも瀬戸くんから…を待ってたら軽く一年経ってしまいそうだもんねw
黒川が瀬戸くんに何か仕掛けるんじゃないかとヒヤヒヤしますが(>_<)坂口さんがいてくれるから、きっと大丈夫!と思いつつも心配です(;゚Д゚)
黒川、まだ出てきて間もないけど早く退場してくれ~(笑)
とおるさん、季節の変わり目は何かと体調を崩しやすいので、気をつけてお過ごし下さいね(*^^*)
Re:こんにちは⭐
恵一は全開で甘えたいと思いながら、紳助の不在にうじうじする日々。
一方の紳助は一途な恵一が可愛くて仕方ない。
自分だけが待ちぼうけを食らっていると恵一は思っていますが、案外、執着具合は二人とも重症です。
好きな人に縛られていたい、好きな人を繋いでおきたいと、互いに大きな熱を向け合って成立している関係なので、きっと誰も隙を突くことはできないでしょう。
紳助という甘い檻に閉じ込められて、きっと恵一は幸せなはず!です!!(笑)
坂口は真面目に悩んでいるように見せかけて、直感で突き進む人。
瀬戸は自分で自分の首を絞めてしまうほど考え込んでしまうタイプ。
黒川との過去にしっかり決着をつけて、二人には並び立ってほしいなと思っております。
最後まで温かく見守っていただけたら嬉しいです!
体調のこと、お気遣いいただきまして、ありがとうございます。
なぎ様も体調にはお気を付けてお過ごしください。