「ああぁ、あッ・・・い・・・つ、か・・・」
身体を貫く熱で、身体がバラけてしまいそうになる。見下ろしてくる飯塚の瞳は欲に濡れていて、この瞬間、真っすぐ求められている事実に胸が締め付けられた。
「ッ、はぁ・・・気持ちい?」
「んッ・・・」
堪らず抱き付いて秘部を締め付けると、飯塚が息をこぼす。満足気に目が細められたかと思えば、唇を噛んで焦ったように覆い被さる身体を震わせた。
一度熱を解放した大友とは違って、飯塚は硬い中心を突き入れたばかりだ。長く臨戦態勢だったにもかかわらず、大友を溶かすことに熱心だったのだから、飯塚は今にも爆ぜそうなんだろう。
「い、から・・・して・・・」
「ッ・・・ダメ。まだつらいでしょ。」
腰を揺らして誘ったのに、飯塚はしっくり馴染むまで律儀に待つつもりらしい。身体を労わってくれる気持ちは嬉しいけれど、酷くもどかしい。焦らされているのは大友も同じだ。慣れているから、少しくらいの乱暴は受け止められる。再度足を絡めて強請ったら、頑なだった飯塚もついに折れる。
「大友ッ・・・」
「んんッ・・・う・・・んッ」
交わった秘部から溢れる湿った音と、二人の息遣い。目を瞑っても、飯塚に抱かれていると匂いでわかる。
愛が降り注ぐ心地良さ。うっとりとその温もりに包まれながら、頭は次第に真っ白になっていく。
乱暴したくないという宣言通り、飯塚のくれる刺激は、どこまでも甘い疼きだけを与えた。
「・・・ッ、つか・・・もっと・・・」
「ッ・・・大友ッ・・・」
汗が滴り落ちてきて、瞼を開いて飯塚の顔を見上げると、快感に歪んで眉が寄っていた。
優しさを貰ってばかりだし、気を遣わせてばかりだから、こんな時くらい思う存分気持ち良くなってほしい。困ったように顔を顰めながらも、止まらずむしろ早くなっていく律動に、飯塚の昂りと余裕のなさを感じる。
「ゴメ、ン・・・大友ッ・・・」
「はぁ・・・あッ・・・いい、からッ・・・」
切羽詰まった声に飯塚の限界を感じ取って、彼がこれ以上我慢せずに済むよう、秘部の奥へと飯塚を誘い込む。一滴残らず彼の熱を味わおうと、大友も必死だった。そして激しい律動に放り出されまいとしがみついた瞬間、飯塚の身体が強張って大きく震える。
大友の奥で波打った場所から、熱がじわりと腹の中で広がっていく。
「ッ・・・うッ・・・」
切ない呻き声を耳元で聞いて安堵する。自分を大切にしてくれる人が堪え切れずに漏らす熱が、こんなに嬉しいものだなんて知らなかった。大友自身の熱は宙に浮いたままだったが、そんな事は些細なことだ。飯塚が自分の中で駆け上がって達してくれたことで胸がいっぱいだった。
「飯塚・・・好き。」
「ん・・・俺も・・・。」
促されるまま熱を放ったことが気まずいのか、飯塚にしては珍しく、恥ずかしそうに大友の首元へ齧りついたまま浮上してこない。
「飯塚」
呼ぶと食む仕草を止めたものの、顔を依然として上げてくれない。しかし大友の奥に埋まったままの飯塚の分身が硬く質量を増したので、堪え切れずに笑って、腰を揺すって再び誘う。
「ッ・・・もう、大友ッ!」
真っ赤に顔を火照らせて焦る飯塚に満足する。
二人で熱を分け合っているうちに、夜はあっという間に更けていった。
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朝霧とおる