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とおる亭

*BL小説* 全作品R18です。 閲覧は自己責任でお願いいたします。

忘年会・・・おまけ

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忘年会・・・おまけ

もぞもぞと隣りで動く塊に促されて目が覚める。当の本人はまだ夢の中だ。擦り寄ってくるのは嬉しいような恥ずかしいような、複雑な気分だ。何故ならここは自宅でなく、和泉と大内の家だからだ。

そっと身体を離そうとすると、手が彷徨う。和希を捕まえると、再び身を寄せてくるの繰り返しで埒が明かない。

冬は日の出が遅い。しかし空は十分な明るさと熱量を持ってカーテン越しにリビングを照らしていた。いい加減起きないと、ここの住人がこちらへ来てしまうかもしれない。

関係を知っているからといって、明け透けに晒せるかどうかは別問題だ。

「優希、起きよう?」

仕方がないので拗ねるのを覚悟で優希の身体を揺する。

「ん・・・?」

優希にしてはあっさりと瞳が開くが、定まらない焦点が和希の前を彷徨った。

「あ、和希・・・」

機嫌は悪くなさそうだ。しかし自宅にいる調子で抱き着かれでもしたら大変だと思い、率先して身を起こして、優希を引っ張り上げる。

眠気まなこを擦り、辺りを見渡したところで和希の方へと視線が戻ってくる。

「ここ・・・」

「先生と先輩の家だよ。優希、途中で寝ちゃったから、泊めさせてもらったんだよ。」

「うん・・・?」

理解しているのかいないのか。微妙に上がった語尾が気にかかる。

そして全くこちらの意を介さず、目を閉じてキスを強請ってくる。ハラハラしながらも、寝室がある方向へと神経を尖らせつつ、そっと優希の唇に自分の唇を合わせた。

満足そうな笑みを浮かべて寄り掛かってくる。抱き締めようとした矢先に、寝室の扉が開く音を聞いた。

身体が跳ねたのは自分だけではなかった。腕の中で優希もビクリと震える。二人で顔を見合わせ、今までなかった展開に笑い合う。

目の前で幸せそうに笑う優希。リビングに顔を出した和泉と大内に訝しまれながら、しばらく二人で笑い合った。









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皆様、こんにちは。
いよいよ今年も残すところ僅かになりました。
半年間、見守っていただき、
感謝の気持ちでいっぱいです。

さて、ほぼ同時刻にアンケートがアップロードされているかと思います。
次回作「ツインタワーⅡ」の後、
どちらのお話が読みたいですか?
という簡単なアンケートです。
お気軽にご参加ください!!

また、次回作の予告はせず、
2016年1月1日より、
「ツインタワーⅡ」の連載を開始させていただきます。
完全に続きものですので、
前作をお読みいただいてからの方がお楽しみいただけるかと思います。
まだ話数が確定していませんが、
25話前後になるかと!!
お付き合いいただければ幸いです。

それでは、素敵な年末年始をお過ごしください!!
 
 
 
 
Thank you very much for everything last year.
Best wishes for health and happiness in 2016.

I thank you again.
Dec.31, 2015

Toru Asagiri




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@AsagiriToru
朝霧とおる

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