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とおる亭

*BL小説* 全作品R18です。 閲覧は自己責任でお願いいたします。

ツインタワーⅡ-26

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ツインタワーⅡ-26

口付けをして、小野村の舌を必死に追い掛ける。すると応えるように理央の舌に彼の舌も絡まってきた。息継ぎも忘れるほど小野村と唇を合わせていると、彼の手の中で理央の分身が育っていく。

家に帰ってきた時は昼間の熱情が一旦落ち着いていたのに、いざ肌を合わせると止まらなくなった。

愛を注がれれば注がれるほど、もっと欲しくなる。いつまでも満タンにならないそれは、自分を貪欲にさせていく。小野村を組み敷き、彼の頭を手で抱え込んで彼の唇を貪る。

「一度抜こうか。怪我でもしそうだ。」

小野村が苦笑して、理央の分身を擦り始める。送り込まれる直接的な刺激に、挑んでいた身体が弛緩していく。

激務で身体の関係が遠退き、久々にセックスしたら、お互い力技になって痣だらけ、ということが一度あった。男同士だと本能で動けば動くほど攻撃的になる。

「真さん・・・きもちい・・・」

薄い皮膚を通して小野村の手の熱が直に伝ってくる。小野村の上に跨っていながら、抱かれている感覚がする。硬く反り返っていく分身が弾けそうになった時、シーツをきつく握り締めた。

「ダメ、真さんッ・・・イく・・・ぁ、イくッ・・・」

腰を揺すって快感を交わそうともがくけれど、先端がピクピクと解放に向けて反応を示す。我慢をしてもっと彼の愛撫に酔いしれたいのか、絶頂を迎えて彼の手を汚したいのか、段々わからなくなってくる。

「ぁ、イくッ・・・まこと、さ・・・いい? あ、もう・・・ぁ、あぁ・・・まこと、さんッ」

「いいよ、ほら・・・」

小野村が数度強く擦り上げたのを最後に、理央はついに腰を前へと突き出して達した。小野村の手の間から白濁の蜜が噴き出す。扱く手の動きに合わせて、幾度も先端から蜜が溢れた。

「あ、すご・・・まこと、さ・・・」

小野村の手と腹部をたっぷり汚して、萎えていく分身から蜜が搾り出される何とも言えない昂揚感に腰が震える。

「あ、あぁ・・・ん、ぅ・・・」

「理央、少し醒めたか?」

「ぁ、ヤダ・・・もう、出ない・・・」

小野村の扱く手が止まらず、快感が過ぎて少し辛い。小野村の手を押さえようと彼の手首を掴んだが、泣きたいくらいの気持ち良さに強くは拒めない。

「真、さん・・・」

汚したままの彼の腹部だけが気になって、手繰り寄せたティッシュで拭っていく。自分の出したものをまざまざと見つめられるほど神経が図太いわけではない。

黙ってその様子を見ていた小野村にそっと唇を合わせる。すると優しく笑って小野村の唇が理央の首筋に落ちる。小野村にスイッチが入ったサインだ。

唐突に組み敷かれて、彼の昂りが太腿に当たる。求められている事を実感できるこの瞬間は何にも代え難い喜びを理央にもたらしてくれる。

「真さん、好き」

何度でも言いたい。出し惜しみなんてしたくない。自分がどれほど想っているか、この人に知ってほしいから。

「好き・・・」

言葉を返してくれなくたって、今この瞬間、同じことを想っていてくれるならそれでいい。

徐々に開かれていく身体に満ち足りた気分になる。何度この瞬間を味わっても、一つになるんだと思ったら、嬉しくて心が震える。

「理央」

「真さん?」

「好きだよ・・・」

衝撃が走ったように身体が熱くなる。そっと彼の硬茎が秘部を突いて、身体は期待に震えた。

「ぁ、あぁ・・・あ・・・ぁ・・・」

「理央ッ・・・そんな締めたら・・・」

自分の意思とは無関係に小野村を締め付ける。頭上で荒い息を繰り返す小野村を見つめて、胸がいっぱいになった。

理央が誘って腰を揺らすと、小野村が耐えかねたように律動を始める。内壁で締め付ける小野村の陰茎をはっきりと感じて、送り込まれる熱量に満たされる。

「はぁ・・・あ・・・まこと、さ・・・」

「・・・ッ・・・ぅ・・・」

時々低く呻く小野村の声が色っぽい。そうさせているのが自分だと思うと、征服欲に似た感情が湧いた。

「ずっと、一緒に・・・いてくれます?」

「そう思うから、こんなこと、してるんだろ」

「うん・・・」

うっかり浮かんできた涙に気付かぬフリをして、ギュッと目を閉じる。二人で揺らめいて、二人で快感を分け合えることが嬉しい。

荒い息を時々詰めて、小野村が焦ったような短い息を吐く。

「ッ・・・理央・・・」

「まこと、さんッ・・・もっと・・・」

次第に激しくなっていく律動をどうにか受け止めながら、快感に身体中が染まる。頭の中には小野村しかいない。この人でいっぱいで、他に何かが入る余地は全くない。

「あ、まこ・・・ぁ、あぁ・・・ん・・・ぁ」

「理央・・・理央ッ・・・」

「・・・ッ、あ、もう・・・」

「俺もッ・・・ッ・・・ぅ・・・」

「あ・・・ぁあ・・・ッ・・・」

小野村が強く腰を突き入れた瞬間、理央の分身から二度目の精が溢れた。ジワリと身体の奥で熱が広がっていく。幾度かそれを繰り返して、小野村の熱が吐き出されていく様を感じた。

「真さん・・・中・・・」

小野村の熱を直に感じて、うっとりと余韻に浸る。

「悪い・・・」

「嬉しいです・・・」

確かに洗い出すのは大変だが、罪悪感など抱いてほしくない。この身体を抱いて極まってくれるのだから嬉しいのだから。

火照った身体、上気した肌は、いつものストイックな彼からは想像できない。自分だけの彼がいる。今目の前にいる小野村は自分だけのものだ。

「真さん。そういう顔、他でしないで下さいよ?」

「・・・。」

「真さん?」

「できるわけないだろ。」

耳を真っ赤にして睨み付けてくる小野村に、また胸がときめいたのは内緒にしておこう。自分だけの秘密だ。

また週が明ければ仕事三昧な日々が待っている。束の間の休息を小野村で満たすのは、理央には大事な時間だ。

小野村が理央に揶揄われた仕返しをするべく再び唇を重ねてくる。理央は異を唱えることはせず、流されて、互いの熱を思う存分貪り合った。











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浮き沈みの激しい理央にお付き合いいただき、
ありがとうございました。

書いてるこっちが疲れたので、
読んで下さっていた皆様も、さぞかし振り回されてお疲れでしょう。。。(笑)

ツインタワーⅡはこれにて一旦終了でございます。
一旦と言いますのも、
何となく未消化な感じがしておりまして、
また真さんと理央を書きたくなったら、
ぼちぼち書いていこうかな、と思います。

次回作の予告を、本日1月26日午後6時にアップいたします。
本編スタートは明日1月27日午前0時となります。

相変わらず、にほんブログ村には正常に通知が飛ばないかと思いますので、
申し訳ありませんが、トップページからお入りいただきまして、
閲覧いただければと思います。

それでは、またお越しいただければ幸いです!!


管理人:朝霧とおる









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