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とおる亭

*BL小説* 全作品R18です。 閲覧は自己責任でお願いいたします。

嫉妬4

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嫉妬4

頬を赤く染める恋人を前に、手早く自分の纏っているものを脱ぎ去っていく。

初めて触れた時と変わらないくらい、歩の反応はいつも可愛い。

「ねぇ、歩も触って?」

啄むようなキスをしながら歩に強請ると困った顔をする。

どうしたらいいの、っていう顔。その顔に幾度も煽られる。

「お願い。」

互いの息遣いがわかる距離で、もう一度囁いてみる。すると腹を括ったのか、そっと賢介の分身に手を伸ばしてくる。

「ッ・・・歩・・・気持ちい・・・」

感じたままを口にすれば、歩は耳まで赤くする。

歩の分身に手を伸ばすと、驚いたように身体がビクッと反応する。こういうところが初心で愛おしい。賢介からしてみれば触れて然るべきなのだが、歩には唐突な行為に思えるらしい。

あまり身体を繋いでセックスはしない。一つになる感覚は狂いそうなほど気持ちが昂るけれど、歩の負担になる。

歩は夜遅くまで課題の制作をこなしているから、無理をさせたくない。

身体と身体をぶつけ合うような激しい行為には滅多に至らないけれど、こうやって緩やかな快感の中で触れ合うのも十分に満たされる。

「んッ・・・ッ・・・」

見つめ合ってキスをして、互いのものを擦る。

「あ・・・賢介ッ」

「イきそう?」

「ん・・・」

先端を強く擦ると焦ったような声を上げて胸に飛び込んできた。賢介の分身は中途半端に投げ出されて揺れる。

「歩、もうちょっとだけ。ね?」

「ッ・・・や・・・で、る・・・」

向かい合って身体を極限まで寄せる。先走りを溢す二人分の硬茎をわざとゆっくり扱いて達せない快感を味わう。

もう少しだけ、こうしていたい。

熱を放ってしまいたいのにそれが叶わなくて、腕の中で悶絶して乱れる歩。少々我慢が辛くても、眺めて堪能するだけの価値はある。

「もッ・・・や・・・けん、すけッ」

賢介の胸に突っ伏し、身体を震わせて従順に達する瞬間を待ち侘びている姿に煽られる。

ダメだ、イヤだと言いながら、乱暴に手足をバタつかせることもない。

大して体格差もない同性相手に暴れられたら、さすがに抑えつけることは難しい。

「けんす、け・・・おこッ、て、る・・・」

「怒ってないよ?」

「ウ、ソ・・・だって、イジワル・・・ッ・・・」

可愛い顔を見たいだけ。

けれど歩はどうやらお仕置きだと思っているみたい。告白事件のことを根に持っていると思われるのは、少々心外だ。

「ホントに怒ってないよ。俺の目、見て?」

「あッ・・・ん・・・」

見つめ合ったらきっと嘘でないことはわかると思うけれど、歩は快感に翻弄されて、それどころではなさそうだった。

他の誰も知ることのない、可愛い歩。もう少しだけ見ていたかったけれど、これ以上耐えさせるのは可哀想になる。

「歩。一緒に、イこう?」

「ん・・・う、んッ・・・」

ようやく待ち侘びた瞬間がやってくるのだと、嬉しそうに抱きついてくる。

歩の揺れる腰を腕で抱えて、射精を促すようにリズムよく二人分の硬茎を扱いていく。

「ッ・・・ぁ、イくッ・・・あ、あぁッ・・・」

「・・・んッ・・・ッ・・・」

もうこれ以上近付くことはできないというくらいに身体を寄せ合って、二人で快楽を味わった証を放つ。

頭が真っ白になると、もう後は気怠い余韻に浸るだけだ。

二人で荒い息を吐きながら、また啄むようなキスをする。

歩が恥ずかしがって逃げていくことがないように、キスで気を散らしながら、放たれた二人分の精をティッシュで拭い去った。















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こんばんは!
明日からは三島紳助×保坂恵一の二人です。
紳助の卒業から三年後。
二人がどんな風に暮らしているのか、
全15話と、これまた短いですが、
お楽しみいただけたら!

ブログ村への反映、相変わらずタイムラグがありますが、
0時に更新はしておりますので、
トップページから飛んでいただければ、ご覧いただけるかと!
ご不便おかけしますが、よろしくお願いいたします!!

朝霧とおる

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