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とおる亭

*BL小説* 全作品R18です。 閲覧は自己責任でお願いいたします。

マイ・パートナー「summer holiday4」【R18】

夜の帳が下りて、火照った身体に冷気が触れる。お喋りが止んで、貪るように口付けを交わし肌を重ねる。互いの昂りが擦れ合って、刺激で先端から透明な蜜が溢れて下半身が湿っていく。

ローションを手に取って、柚乃宮の秘部を優しく撫でて様子を窺う。彼が息を吐ききったところで指を侵入させる。

行為に慣れても、最初に突き入れる時には若干の抵抗がある。けれど最近、柚乃宮が苦悶の表情を見せなくなったので安心だった。

多田に手を繋いでほしいと柚乃宮が強請ってくる。握り返してやると安堵したように微笑んだ。
後孔だけでは刺激が足りないだろうと思い、柚乃宮の硬茎を口に含む。すると腰が微かに跳ねて息を詰めたのがわかった。

秘部が緩んできて指を足しても、もう身体は抵抗を示さなかった。

多田は自分と柚乃宮の勃ち上がったものに手早くゴムを着ける。人が立ち入って清掃するところをドロドロに汚す気はない。

柚乃宮が多田のペニスに手を伸ばしてゴムの上からそっと握る。刺激に歓喜して、多田の硬茎はさらに反り返った。

「息、吐いて。」

力を抜くように柚乃宮へ促して、向かい合って組み伏せる。今日はどうしても入れる時の顔や快感に打ち震える顔を確かめたかった。

星なんか見て感傷に浸ってしまったから、自分を求める柚乃宮を残さず奪い尽くしたい。求められていることを実感したかった。

「……ん……あぁ……ぁ」

「ハァ……健斗。もう少し、力、抜ける……?」

身体を重ねるのが二週間ぶりで、絡みついてくる内部に高ぶった硬茎がすぐにでも弾けてしまいそうだった。繋がったところがどくどくと波打ち、腰に響いてくる。

「ッ……もう、動いていい?」

大丈夫、と柚乃宮が頷いたのと同時に腰を引いて再び奥へ突き入れた。眉を寄せて快感を享受する柚乃宮をみて、この上ない征服感に満たされる。

腰を揺すると柚乃宮のペニスが律動に合わせて揺れて先端から蜜が飛び散る。喘ぎ声も溢れる蜜も多田を感じて受け入れてくれている証だ。愛おしくて、掻き抱いて腰使いを速めた。

「あぁ、ただ、さ……激し……どう、し……て」

「……健斗……けん、とッ……」

夢中で腰を振れば、健斗が応えるように首に腕を回して縋り付いてきた。

「あ、あ、ダメ……イくッ、多田さ……」

「……ダメ。呼んで、俺のこと……ね?」

「っ……多田さ、ん……?」

柚乃宮の硬茎の根元をきつく戒めて達せなくする。柚乃宮はなぜそんなことをされたのかわからず戸惑ってもがく。身悶えて震える柚乃宮の姿に欲情して、多田の硬茎は膨張した。

「名前、呼んで?」

多田に言われている意味が咄嗟にはわからなかったらしく、泣きそうな顔で後ろを責められながら柚乃宮の目が多田を見つめる。

「……聡さ、ん?」

正解に辿り着いてくれたので、腰を抱え直して、柚乃宮の好きな場所に鋭く何度も突き入れる。揺するたびに内襞が絡みついてきて下半身が溶けてしまいそうな感覚になる。

「や、ぁああ、あ、ダメッ……あ、もう……やっ……ああぁぁぁ」

柚乃宮の嬌声が絶頂を伝える。急に目の前が真っ白になるほど硬茎を締め付けられる。歯を食いしばっても快感の波に攫われ耐えられなかった。

「……っ……くッ……」

ゴムの中にじわりと吐き出した熱が広がる。柚乃宮の中に留め置きたい欲望を心を鬼にして制し、腰を引いて処理した。

「ん……多田さ、ん?」

「ダメ、ちゃんと呼んで?」

恥ずかしがっているのも知っているし、職場でうっかり呼ぶのも不味いと思っているのだろう。でもセックスの時くらい求めても許してほしい。

「聡、さん……」

「どうしたの?」

柚乃宮に着けたゴムを外して直に触れれば、ピクリと震えて残滓が伝った。舌を這わせて舐め取ると、再び芯が通ってつるりとした先端が赤く熟れる。

身じろいで上気した頬がやめてくれと可愛く訴えてくる。多田は一旦顔を上げて、柚乃宮に向き直った。

「名前……呼んで欲しかったんですか?」

「俺が何も言わない事をいいことに、ずっと多田さん呼ばわりだからね……二人きりでいる時くらい良いだろ?」

大きな瞳がじっとこちらを見据えてきて、その後小さく溜息を吐いた。

「会社で呼んじゃったら、どうしよう……」

「……誰もそんな事気にしない。」

そう言ったら柚乃宮は何か逡巡しているようだった。暫しの沈黙の後、ポツリポツリと話し出す。

「時々……聡さんとの関係が、周りの人にはどう見えてるんだろうなって思って。その……恋人に見える事がイヤだってわけじゃなくて……なんて言えばいいんだろう。でも正直に言うと、ちょっと怖いって気持ちもあって……」

柚乃宮が抱く気持ちは当然の感覚だ。長年男が恋愛対象だった自分ですらそうだ。それを告白されたところで傷付いたりはしない。むしろ多田を傷付けるかもしれないとわかっていながら正直に気持ちを言ってくれた勇気が嬉しい。

「健斗、俺だって同じようなものだよ。偏見のある人も少なくない。だから知られない方が良い場面もたくさんあると思う。なるべく健斗を傷付けるようなことはしたくない。だからそういう事は一人で我慢して考えないで言って欲しい。ね?」

「俺も……聡さんの事、傷付けたくありません。だから、聡さんも言って下さい。」

柚乃宮の中で何かしら吹っ切れたようで、ホッとしたように微笑み返してきた。首を少し傾げて笑う顔に多田は見惚れた。

口付けをして、ふっくらとした艶のある柚乃宮の唇をじっくり味わう。次第に互いを求め合う熱が再燃して、多田は柚乃宮の身体を組み敷いた。

キメの細かい胸元に魅せられて掌を滑らせていく。貪るようにきつく吸い付いて、気付けば純白の肌に赤い花びらが散ったように痕がついていた。所有の確かな証みたいで薄暗い独占欲が満たされる。

腰の中心で柚乃宮の高ぶった屹立が触れて欲しそうに主張する。彼の味を確かめたくて、すっぽりと口に含んだ。

「あ、んッ……はぁ、あ、あぁ……ん、やッ」

多田の髪に指を絡ませて弱々しく引っ張り柚乃宮が抵抗する。多田が一方的な柚乃宮をするのを健斗は嫌がることが多い。

「んっ、聡さん、も……ね、したい……」

足を柚乃宮の頭の方へ向けて多田も横たわる。柚乃宮の指が多田の硬茎に触れて、腰から快楽が這い上がってくる。

多田も柚乃宮の屹立を咥え直して、徐々に官能を呼び寄せるようにゆっくりと愛した。

「……ん、ぅ……んッ……」

性急に柚乃宮を高めると多田への愛撫が出来なくなって後で不貞腐れてしまう。それはそれで可愛いし、多田自身はそんな事を全く気にはしない。けれど今夜は時間をかけて高め合いたい気分になった。

「はぁ、ん……ッ……」

じわりと苦い蜜が口の中に滲み出して、柚乃宮が感じてくれているのがわかる。

先端の敏感な場所を少しきつめに吸い上げれば、快感が過ぎたのか焦って腰を引こうとする。それを許さずに深く咥え込んで追いかけると、柚乃宮が多田の硬茎を口から離して啜り泣きに似た声を上げた。

「いいよ、健斗。先にイっていいから。」

「……一緒が、いい……」

一緒にいたい、一緒がいいと言うのはいつも多田の方だ。こういう時だけ一緒を強請る柚乃宮が面白い。でも一緒を願ってくれるのはいつだって嬉しいことは嬉しい。可愛い痴態を見ると追い詰めたくなって、すぐ性急になってしまう自分に心の中で苦笑する。

柚乃宮が自分の硬茎を口に含み直したのを見計らって、柚乃宮の屹立に舌をゆっくりと這わせた。

「……っ……はぁ……」

柚乃宮からの愛撫でさらに張り詰めて膨らんだ硬茎は柚乃宮の小さめの口には少し苦しそうだった。柚乃宮の舌が秘裂を弄って爆ぜそうになる。

「健斗ッ……一緒に、イこうか。」

多田の焦った声に気を良くしたのか、柚乃宮の愛撫が射精を促すものに変わる。

多田も柚乃宮の太腿を撫でて刺激しながら高める動きに変えた。

「……んぅッ」

柚乃宮の鼻にかかった細く高い声が耳に届く。そして二人ほぼ同時に息を詰めた。

極まって互いの精を口に受ける。多田は一滴残らず苦い愛液を口いっぱいに吸い取っていく。

柚乃宮にさせるのはいつも申し訳ない気分になるが、してくれるのはやっぱり嬉しくて、自分も大概現金だ。

柚乃宮を抱き起こして口付けをすれば、互いの放ったものの味がした。別に美味しいものでもなんでもないけれど、何故か毎回心が満たされるから不思議だ。

「多田、あ、聡さん……」

いつもの癖で呼び慣れないのが辿々しくて、またそそられる。そんな事を言ったら顔を真っ赤にして拗ねるかもしれない。

「フルネームで呼ばれるなんて光栄だね。」

「からかわないで下さい……」

「どうしたの?」

 柚乃宮を見ていると飽きない。本人にそのつもりはないのだろうが、躊躇って口に出さなくても目が雄弁にどうしたいのか語っている。可愛くて捏ねくり回したくてたまらなくなる。しかしそんな事を本人に言ったら、激怒されるかもしれない。

例のごとく何か言いたそうなのに、多田の胸に擦り寄って俯いたり遠くを見たり視線が落ち着かない。そわそわしているので言いたいことはわかっていたが、柚乃宮の口から直接言わせたかった。

「どうしたの?」

もう一度聞けば拗ねたように口を尖らせる。

「わかってるクセに、意地悪です……。」

「わかってても言わせたいんだよ。ね、どうしたの?」

不貞腐れたようにしばらく俯いた後、結局焦れて多田の背に腕を回した。

「聡さん……もう一回、したい……」

強請らせるのは最高に気分が良いが、強請る方は居た堪れないことこの上ないだろう。だからそれがわかっていて強引に言わせる多田は決して優しくはない。けれど柚乃宮の中でそれとこれは違うようで、多田のことを優しいと思っている。そこは感性の違いなので、あえて訂正するような事を多田もしていない。

「座ってしようか。さっきしてまだ柔らかいままだから、自分で座れる?」

ようやく言って事が進むかと安心していた柚乃宮が多田の言葉でギョッと目を見張る。泣きそうな目で睨んでも可愛いだけだ。唇をキュッときつく結んだ後、額を多田の胸に当てて呟く。

「もう……聡さんって呼ばない……」

少しいじめ過ぎたらしい。これ以上拗ねられると困るので、顔を上げさせてキスをする。そしてまた身体全てを貪るような熱いキスをした。





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