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とおる亭

*BL小説* 全作品R18です。 閲覧は自己責任でお願いいたします。

ご機嫌な彼氏3

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ご機嫌な彼氏3

向かい合って座って、互いのモノを扱いていると、感じている顔をよく見れるから好きだった。

もうお互いが感じ合うところは知り尽くしている。多田が仕掛ければ柚乃宮もそれに応酬するように多田が感じるところを攻めてくる。

「ぁ・・・さと、し、さ・・・ッ・・・」

「イきそう? いいよ。」

大胆に扱いて手に圧を加えると、柚乃宮が仰け反って多田の分身から手を離す。構わず柚乃宮への愛撫を強めると、大きく身体を震わせて白濁の蜜を散らせた。

「・・・ッ・・・ん・・・あ、あぁ・・・」

極まって泣く顔が好きだと言ったら悪趣味だと軽蔑されるだろうか。柚乃宮が自分の手の中で弾ける様は何度見ても刺激的でやみつきになる。

勢いが止むまで、何度も柚乃宮の分身を扱くと震えながら止めてくれと涙目で懇願してきた。

「や・・・も・・・で、ない・・・ッ」

そう言いながらも、先端から溢れ出たものを唇を寄せて吸い取る。

「あぁッ・・・や・・・」

「健斗、イヤだばっかり言わないで。気持ち良いだろ?」

「ぁ・・・んッ・・・い、い・・・」

唇で萎えたモノを緩く刺激しながら、秘部に手を進める。久々に触れるそこへ早く入りたい気持ちと、溶かして甘やかしたい気持ちがせめぎ合う。結局ローテーブルからローションを引っ張り出して、丁寧に解し始めた。

「・・・ん・・・とし、さ・・・あッ・・・」

「気持ち良い?」

「ん、いい・・・ッ・・・」

物欲しそうに見つめられて、下半身にまた熱が集まる。膨れた熱をまだ一度も解放していない。

指に絡み付いてくる内壁へ早く突き入れてしまいたい。ついにその衝動に負けて、秘部から指を抜き去り、自身の硬茎に手を添える。

「さとし、さん・・・はや、く・・・」

多田の指が去って、中途半端な熱を持て余しているのだろう。柚乃宮が手を伸ばして強請ってくる。こんな事をされたら堪らない。遠慮する必要のない関係なのが嬉しかった。

「あッ・・・あぁ・・・」

充てがったモノを腰を使って徐々に埋め込んでいく。久々に一つになる感覚を少しでも長く感じていたくて、時間をかけて馴染ませていく。しかし柚乃宮にはそれが焦れったいようで、しがみ付いて腰を浮かせて急かしてくる。その痴態に誘われて優しく抱きたいという意志が負けてしまわないように、こちらも必死だ。

「健斗・・・気持ち良いね。」

「ん・・・きもち、い・・・」

深く奥まで多田の先端が届くと、嬉しそうに柚乃宮が足を腰へ回してくる。しっかりホールドしてきて、絶対離さないと言わんばかりだ。

その仕草に煽られないのは無理だ。

誘われるままに腰を揺らしていくと、自分の分身を通して、身体中に快感が競り上がってくる。

脳が徐々に侵されていく。気持ち良過ぎて、よくこんな快感を長らく我慢していられたものだと自分でも感心してしまうくらいだ。

「健斗・・・ッ・・・痛く、ない?」

今更痛いと言われても止まれないが、愛し合うセックスで嫌な思いをさせたいわけじゃない。

「・・・と、しさ・・・くる、し・・・」

「苦しい?」

「いい、から・・・くるし、い・・・」

「気持ち良くて、苦しいの?」

「ん・・・あ・・・ッ・・・あぁ・・・」

嬉しい事を言ってくれる。これ以上煽ってどうする気なんだと、快感に溺れた頭で思う。

深く突き上げる事を繰り返すと、堪える気もない嬌声が柚乃宮の口から何度も溢れ落ちた。

柚乃宮が縋って多田の腕を掴んでくる。爪を立ててきたので痛みが走ったが、むしろそれが呼び水となって、湧き上がる熱に任せて腰を突き入れる。

「あぁ・・・ッ・・・あ、ダメッ・・・あ・・・」

激しくなった多田の動きになんとか食らいつこうと、柚乃宮が抱き付いてくる。もうこうなったら熱を解放するために形振り構わず快感に素直になるだけだ。

誘って蠢く中に何度も搾り取られそうになりながら腰を突き入れる。そのたびに柚乃宮が甘い声を上げて、もう何も考える事ができなくなった。

「けん、とッ・・・」

「や、イくッ・・・ぁ、も・・・と、しさ・・・あ・・・あぁぁッ・・・」

「・・・ッ・・・ぅ・・・」

嬌声と共に締まった内壁に誘われるまま、欲望を突き入れて熱を放つ。堪らず呻いて、身体中に甘い痺れが走った。

久々に味わう絶頂が理性的な全ての思考を奪っていく。絶頂感がいつもより長く感じられた。

「・・・んッ・・・なか、あつい・・・」

マズい、と思っても後の祭りだ。柚乃宮の言葉で、ゴムも着けず中に射精してしまったことに気付く。さすがに今までこれはなかった。彼にお伺いを立ててする事はあっても、夢中になり過ぎて忘れたパターンは初めてだ。

「健斗、ごめん。あの・・・」

「熱くて、きもち・・・」

「・・・。」

本人に気にする様子がないことだけが救いだが、ちょっとコレはマズい。事が済むまで全く思い至らなかったほど行為に没頭していた。

もっと自分は冷静沈着であったはずなのに、柚乃宮の事になるとタガが外れてしまう。どうしたものか。

「聡さん・・・もっと、したい、です・・・」

火照って白い肌に赤みが差している。久々の交わりに、可愛い恋人はスイッチが入ってしまったらしい。

恥ずかしそうに強請られて、もう多田はお手上げだった。しかしこのままズルズル引きずり込まれると後が悲惨な事になる。

繋がったまま抱き上げて風呂場へ直行する。信頼しきって身体を預けてきた柚乃宮に、結局また手を伸ばした。
















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