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とおる亭

*BL小説* 全作品R18です。 閲覧は自己責任でお願いいたします。

あまのがわ喫茶室~初めてのこと~【涼介編】

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コメント

1. 無題

とおる様、お帰りなさい。
そして、あまのがわ喫茶室、お疲れ様でした。

もうね、涼介の振り回されっぱなし&マイペース過ぎる結弦ににまにましながら読ませて頂きました。

幼馴染みから恋人へ。
この一歩を踏み出すのって、相当勇気がないとできませんよね。
踏み間違えちゃうと永遠に失ってしまいますもの。

涼介の気持ちが切なかった。

でも、最後は二人の気持ちが重なって、ハッピーエンドに♪


「碧眼の鳥」でフェイの弟子が登場するんですね。
わぁーーーー!
世羅が嫉妬するーーー!
とおる様、鬼----♪←失礼しました。。。

と、勝手に先走って妄想しています。

どんな弟子が登場するのか、どんな展開になるのか楽しみです。

Re:無題

無事、戻ってまいりました。
飛行機で初めて足がむくみまして、降りる時に靴を履こうとして入らなくなり、大変焦りました(笑)

結弦と涼介の話は断片的に浮かんでは消えを繰り返しているので、思い付いたタイミングでちょこちょこ続きを更新していくことになると思います。

マイペースな結弦を書いていると、いつも見ている日常の風景が少し違う色に見えてきて楽しかったです。
涼介は些細なことにグズグズ悩み、なかなか思い切ることのできない日々を送る、思春期の頃の甘酸っぱさを思い出させてくれる存在でした。

肝心な星の話や天野さんの話に辿り着けなかったので、少し寝かせて充電してから、今度こそ見切り発車にならないように続きの話を書いていきたいと思います(大汗)

「碧眼の鳥」では、世羅に悶々としていただきます。
弟子は四六時中フェイと行動を共にするので、世羅が多くの涙を呑むのをご堪能いただけるように頑張ります(笑)

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あまのがわ喫茶室~初めてのこと~【涼介編】

轟音を立てる心臓を自分ではどうすることもできない。

一方、結弦の胸に手を当ててみても、微かに早い気がするだけで、きょとんとした顔で見上げてくる。

この差はなんだ。結弦はやっぱり変わっていると思うけど、いざという時、妙に冷静なのは昔から変わっていない。

結弦の目が先ほどから何かを訴えかけてきている。理由はわかる。結弦の唇を吸うばかりで一向に先へと進もうとしない自分を不思議に思っているのだろう。服を脱いだところまでは良かったが、すっかり涼介は怖気づいていた。結局は怖い。結弦がどんな反応をするのか全く想像ができないからだ。

しかし涼介が堂々巡りしている間に結弦の手が涼介の昂る分身を握った。

驚いて息を呑んだのは言うまでもないが、耐え難い甘美な誘いにギュッと目を瞑る。

どんな言葉を口走ったのか、自分でも定かでない。堪えきれなくなって、つい力を込めて結弦の手を掴んで押し倒してしまったことだけは、組み敷いているという事実からわかった。

「優しくしたい、けど・・・」

「うん。」

結弦の反応は依然怖かったけれど、それを上回る耐え難い衝動に突き動かされていた。

「痛かったら、ゴメン。」

「痛いの?」

不思議そうに小さく首を傾げた結弦に涼介は真面目に頷く。

「・・・うん。痛いかも・・・初めてでしょ?」

「うん・・・。」

自分がもたもたしていると、結弦の好奇心が妙な方向へ動き出してしまうかもしれない。こちらのペースで事が運べるうちに、とローションを手に取って結弦の秘部に触れてみる。

ジッと見つめられたままというのは、どうにも居心地が悪い。与えられる感覚が不思議なんだろう。痛そうに彼が顔を歪めることがなかったことだけは幸いだった。

念のため尋ねても、結弦は痛くないと言う。その言葉にホッとしていたら、結弦に思わぬことを聞かれて面食らう。

「涼介の、入る?」

食い入るように自分の分身を見つめられて赤面せずにはいられない。結弦の中に押し入って彼の身体に包まれることを考えただけでも卒倒しそうだ。わけもわからず衝動のままに秘部へ己の分身を寄せた。しかし途端に上がった結弦の声で我に返る。

「ッ・・・涼介・・・」

「挿れても、いい?」

「うん。」

「力抜いててね。」

頷いたものの一向に力の抜ける気配がなかったので、ようやくここまできて結弦が緊張しているのだとわかる。こちらが察しずらいだけであって、彼は彼なりに緊張していたのだろう。

年上の矜持と言い聞かせて、結弦の緊張をなんとか解こうと唇で腹部を食んで刺激する。

「きゃ・・・あッ・・・りょ・・すけッ」

無邪気な笑い声に、一瞬自分たちのしている行為がわからなくなるけれど、組み敷いていた結弦が苦しそうな顔をしたことですぐに現実が舞い戻ってくる。

結弦に気遣う言葉をかけ、気に掛けていられたのもほんの僅かな間だけ。進んだ先で脳が痺れていくのに、そう時間はかからなかった。

気持ち良さに焦るばかりで頭が回らない。結弦の前ではもっとちゃんとしていたいと思うのに、ちっとも思う通りにはならなかった。

「涼介、いいよ。だい、じょうぶ・・・。」

この言葉が全てだった。許されたと思ったら止まらなくなって、優しくしたいと思っていた良心が吹き飛んでしまう。

結弦の名を無心で呼んでいたら、彼が急に嬌声を上げる。苦しいだけじゃなくて、ちゃんと気持ち良くなってくれているんだとわかったら、しがみ付く彼を振り落とす勢いで突き上げてしまう。

締まった結弦の中で呻いたのは自分。堪えようと思う暇もなく熱を放つ。

結弦がどうしているのか気に掛ける余裕もなく、ただ繰り返し襲ってくる波に身体を委ねるだけだった。

何度も深呼吸をして無理矢理宥めていく。そうでもしないとまた劣情はすぐにでも復活しそうだったからだ。

「ごめ、ん・・・イっちゃった・・・。」

涼介の言葉に結弦はきょとんとした顔で見上げてくるだけだ。いつもと違うのは彼の頬が火照っていることと、瞳の奥に熱っぽさを感じること。ただそれだけで幾分救われた気がした。

涼介が先駆けてしまい、結弦は依然熱を残したままだ。初めてなのに、そう何度も揺さぶるようなことをするのも酷なので、彼が気持ち良くなってくれることだけをしようと、結弦の分身に手を伸ばす。

とろんとした目でジッと見つめて愛撫を受け止めるので、涼介の中でまたジワジワと熱がぶり返してくる。しかしつい先刻まで抱いていた凶暴な劣情とは違った。

「ゴメン。今度は・・・もうちょっと頑張るね。」

謝ったものの、どうやら結弦には何の謝罪なのか通じなかったようだ。彼が気に留めていない証。結弦が気にしていないなら、一から説明することでもない。

首を振って、なんでもないよと微笑んで告げる。涼介が抱き締めると、結弦の手は迷うことなく涼介の背に回った。










-------
いつなんどきもマイペースな結弦と、結構小心者な涼介。
全く同じことをしているはずなのに、頭の中が全く違って、書いていて楽しかったです。
(私しか得しないパターンなのでは・・・)
散りばめたままの伏線を回収するのは来年になってしまいそうですが(大汗)、
いつか!きっと!どうにかなる!と時の流れと自分の成長を信じることにいたしまして。。。

「碧眼の鳥」では本格的にフェイの弟子が絡み始めますので、どうぞ彼のことも温かい目で見守ってくださると嬉しいです。

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朝霧とおる
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1. 無題

とおる様、お帰りなさい。
そして、あまのがわ喫茶室、お疲れ様でした。

もうね、涼介の振り回されっぱなし&マイペース過ぎる結弦ににまにましながら読ませて頂きました。

幼馴染みから恋人へ。
この一歩を踏み出すのって、相当勇気がないとできませんよね。
踏み間違えちゃうと永遠に失ってしまいますもの。

涼介の気持ちが切なかった。

でも、最後は二人の気持ちが重なって、ハッピーエンドに♪


「碧眼の鳥」でフェイの弟子が登場するんですね。
わぁーーーー!
世羅が嫉妬するーーー!
とおる様、鬼----♪←失礼しました。。。

と、勝手に先走って妄想しています。

どんな弟子が登場するのか、どんな展開になるのか楽しみです。

Re:無題

無事、戻ってまいりました。
飛行機で初めて足がむくみまして、降りる時に靴を履こうとして入らなくなり、大変焦りました(笑)

結弦と涼介の話は断片的に浮かんでは消えを繰り返しているので、思い付いたタイミングでちょこちょこ続きを更新していくことになると思います。

マイペースな結弦を書いていると、いつも見ている日常の風景が少し違う色に見えてきて楽しかったです。
涼介は些細なことにグズグズ悩み、なかなか思い切ることのできない日々を送る、思春期の頃の甘酸っぱさを思い出させてくれる存在でした。

肝心な星の話や天野さんの話に辿り着けなかったので、少し寝かせて充電してから、今度こそ見切り発車にならないように続きの話を書いていきたいと思います(大汗)

「碧眼の鳥」では、世羅に悶々としていただきます。
弟子は四六時中フェイと行動を共にするので、世羅が多くの涙を呑むのをご堪能いただけるように頑張ります(笑)

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